先日約四ヶ月滞在したオージーのシェアハウスから徒歩8分のオージーシェアハウスに移動しました。←たいして変わらず。
近いからチャリンコで二回も往復すりゃー終わるだろうと思われた引っ越しは結局二日に分けて、4回往復しました。
バカだ…なんせ、食材が多すぎる。
というかよっしゃいい感じに減ってる!いいぞ!と思われた荷物も、いざ詰めてみたらバックパックぱんぱんでした。
え…..なんで…?謎しかない…。
出発前に、引っ越し先にはきっと無いであろうフライヤーで大量のサーターアンダギーを揚げたのがいけなかったか。(それだ。)
引っ越しの日、自転車に荷物乗せてNewシェアハウスに向かう途中、ブチィと切れるビーサン(右)の鼻緒。
………縁起が悪い。
(しかも帰りの横断歩道で誰かのビーサン(右)が道に落ちてて拾おうか拾うまいか悩んで、やめました。笑 
欲しいものは大抵道に転がってるオーストラリア。)

正直、引っ越しはとんでもなく憂鬱でした。
自分で決めたことだけれど、環境が変わるというのは大きなストレスも伴うもの。
前にどこかで聞いたことがあるんですけど、人の脳みそは積極的に現状維持をしたがるものらしいですね。
だから例えば会社に文句があってもぶつくさ言いながら続けちゃう人が多いんだとか。
ああ、移動したくない、移動したくない…。
引っ越し寸前心は大荒れ、でも移動しなければ…。
不思議なもので、出たい出たいと思っていたシェアハウスも去る時はさみしいものですね。
長いようで短いような四ヶ月間でした…。
そして移動した新しいシェアハウス(という名のちょっと大きめの掘っ建て小屋)
見学に来た時はうわあ!ボロい!なんかすごい散らかってる!と、
雑多な印象を受けた家の中でしたが、色々世話を焼いてくれた(そりゃもう寮母さんのごとく!)オージー男性のケイは汚れた壁をごしごし拭いたり、埃がたまってるところは濡れ雑巾でささっと拭き取ったりとオージーらしからぬ機敏な動きを見せています。
お、オージーが、掃除してる……!(そりゃするだろうよ)
ケイは新しいシェアメイトに家のことをちょっとでもよく見せようとしているのか、話すことで緊張を和らげようとしているのか?、
息つく間もなくフルスロットルでしゃべり倒し、お客さんが来たときの五歳児のようにはしゃぎ、必要なこと、
更には本気で必要ないことまで説明してくれました。

でもそのおかげで、ここ最近体に重くべっちょりと張り付いた孤独が少し癒されました。笑
シェアメイトは、ケイ&ケイの息子(20歳位?)、夫婦が一組。私をいれて合計5名。
「うわあ!シェアメイトに女性が居る!」と凄く嬉しかったのですが(家が汚れる理由は男性ばかりというのもあると思うのよねー)
引っ越してきて初日の夜、
外から奥さんの声で
「アアアアアア!d&%$#*+”!ファッ○ュー!」と耳を疑うような罵声が聞こえてきて
「ひー!!怖いよー!」とベッドの上でガタガタ一人震えていました。笑
(そして速攻Gumtreeを開く私。笑 困った時のGumtree。)
なんでも、夫婦の奥さんの方が先日大事故に遭って(内容は詳しく聞いてない)28針?ほど太ももを縫ったとか。
服用してる薬とお酒の相性が悪くてたまにああいう風に豹変するらしい。

後日、改めて朝に会った夫妻は
「先日はごめんねえ。今朝はすごく気分がいいの」とビール呑みながら陽の光に照らされて微笑んでました。
ま、また呑んでるやないかーい。笑 やめろやー。
ちなみにケイ曰く
「回復しても80%しか身体の機能は戻らないって言われてて…いま彼女は一人でトイレも行けないんだ」と聞いてた割に、
松葉杖をついて一人で行ってます。
トイレ、行けてるやないかーい。笑
しかもその数日後松葉杖無しで歩いてました。
歩いてるやないかーい。驚異的な回復力。
こないだ書きましたが、家には三羽の鶏が居て、毎日1、2個の卵を産みます。
鶏には一応名前がついてて、ドーラ&なんとか&なんとか。(聞いたけど忘れた)。
一匹オス?の鶏がいて、臆病で鶏舎の奥から出てこないらしく、ケイは「ゲイチキン!ゲイチキン!」となんかすごい組み合わせのワードを叫んでいました。ひど。
それを薄ら笑いで聞く日本人(ヒロミ)。
ドア開け放してると「コッココッコー」とつぶやきながら食べ物を求めて積極的に家の中入ってきちゃうし
(なんか床のものをついばんでる。お掃除っちゃお掃除。)いろいろと新鮮です。
あと引っ越し当日にわかりましたが、おかしいことが一つありまして。
自室の床に抜け穴があって、床下に抜けられる部分があるんです…え、何に使うの…?忍者屋敷??
謎は深まるばかり。
新しいシェアハウスに住んでみて「洗面所のドアはあるけど、シャワー室のガラス戸が丸々ない」だとか、
「夫婦の旦那がキッチンを超汚すけど一度も皿洗ってるところ見たことない」など色々わかりやすい所はありますが、
冷蔵庫の食べ物はまだ盗られてないし、住人は話した感じ割とまともな人が多いです。(えらそーに)

今朝も朝からケイにメディアリテラシーに絡めたキリストの誕生(聖書の真実?)についての講義を受けました。
机にチョークで図を描きながらすんごい一生懸命話してくれるからどこで切り上げていいのかわからないけど、英語の勉強にはなります。
「アーー……(←わからないところを考えてる相槌)…….ハン?(←考えたけどわからなかった相槌)」を繰り返すばかりの日本人。
ですが、一週間も経たないある日、仕事前に仮眠を取っていると廊下からまたもや言い争いをする声が…。
ケイと夫婦が激しい言い争いをしている模様。
外から百万回くらい「ファッ○ュー!」が聞こえてきます。
しかも私の部屋の周りの構造がちょっと特殊で、窓が廊下に面しているためドア側の廊下から、窓側の廊下から、様々な方向から荒々しい罵声とファッ○ュー!の応酬が。
部屋の中でフリーズする私。
そろそろ仕事だからキッチンまでカレー取りに行かなきゃいけないのに、怖いよ怖いよーー。
彼らの語彙の少なさにビックリしつつ、そしてこの異常な事態にビクビクしながらも勇気を出し、
巻き込まれないように何気ないそぶりでキッチンまで出て行くと
ケイ(目が据わってる)が家の中を何か探すそぶりでウロウロキョロキョロしてるので「どうしたの?」と問いかけると
「ヒロミ、俺のでっかいナイフを知らないか?!」
……知るわけないでしょーがーーーーーーーッ!!!!
人はビビりすぎると田中邦衛になるんだと思いました。
(from northem country)
カレーを温め、部屋に戻り、真っ先に開いたのは……お馴染み、Gumtree。
またかよ。
ケイのせいで、半年ぶりに食べた日本の貴重なカレーの味も美味しいのか、ウマいのか旨いのかわからなくなっちゃったじゃないか!
(ルーをくれたしのぶち夫妻ご馳走様でした。ああ美味しかった笑)
ケイの息子・ダンはいつもことで慣れっこなのか、部屋にこもって音楽聴いている様子。
この危険なオヤジさんどうにかしてくれよー。
今にも人殺しそうだよー。
夫婦の旦那さんがキッチンに方にでてきたので「どうしたの?」と聞くと、英語でばーっと言われたので理解できませんでしたが、なんだか困惑気味でした。
うーん、ケイの言いがかりっぽい感じでしたねー…。
怖いのでひとまず部屋に内鍵かけて、なにかあったら自転車のヘルメットかぶって抜け穴からエスケープしよう…ってこの時のためにこれがあるのかー!そっかー!謎が解けたー!(んなわけねえ)
そのあと仕事には出かけましたが帰宅したら家の中が血みどろ死屍累々戦場跡になってたら困るなあと思いつつ帰宅したのですが、大丈夫でした。←そりゃそーだ。
後日談。
なんでもケイが車の修理に使う大きなナイフがなくなって、夫婦に聞くも二人はナイフのことなんて知らないし、ケイがしつこくて言い争いになったんだとか。
いやもーこっちはほんと怖かったんだからあー!!
そして今日も今日とてGumtree。笑 
もはや精神安定剤。
私はただ穏やかに楽しく普通の暮らしがしたいだけなんです…。
そろそろここのシェアハウスとも、グッバイしようかと
(早ー!!笑)
まだまだヤドカリ生活は終わりそうにありません。

《写真》ケイが起こした騒ぎと、モノ(食材以外)が無くなる事への苦情を申し立てた後に黒板に書かれてた
「Don’t worry be happy」の文字。
いや、九割あんたのせいだから…..。脱力。笑
今までオブラートに包んで「おおらか」と表現していましたが、
もう、言っちゃいます。オージーは、バカです…..。

家主の書いたあっけらかんとした書き込み。そういうことじゃねーっつーの。